【Unity】Unity Recorderで標準・高画質録画する方法

この記事について
この記事でわかること
1. Unity Recorderとは？
MP4 / WebM / HEVCの違い
解像度・FPSの最適設定
Game ViewとTargeted Cameraの違い
録画が重いときの改善方法
まとめ

この記事について

　この記事では、Unity Recorderを使って標準画質から高画質まで最適な動画を録画するための設定方法をわかりやすくまとめています。
　MP4 / WebM / HEVC の違い、解像度やFPSの決め方、録画方式の使い分け、カクつきを防ぐ最適化テクニックまで、役立つ知識を一気に理解できる内容です。

この記事でわかること

MP4 / WebM / HEVC の特徴と使い分け
目的別の最適な解像度・FPS設定
Game View 録画と Targeted Camera 録画の違い
FPSを乱さない Time Sampling の設定ポイント
録画が重いときに改善する方法
カクつき動画を防ぐ実践的な対策

Unity Recorderとは？

Unity Recorderについては以下の記事を参考にしてください。

MP4 / WebM / HEVCの違い

Unity Recorderは複数の動画フォーマットに対応しています。
それぞれの特徴を理解すれば、最適な出力形式を素早く判断できます。

フォーマット	特徴	メリット	デメリット	最適な用途
MP4（H.264）	一番扱いやすい定番形式	・ほぼ全環境で再生可能・SNS / YouTube と相性◎ ・ファイルサイズも軽め	・透明背景（アルファ）なし・高ビットレートは重い	迷ったらこれ。一般的な動画録画に最適
WebM（VP8 / VP9）	Web向け、透明背景対応	・アルファ対応・ブラウザ再生可能・PNG連番より軽い	・Adobe系で扱いにくい・互換性はMP4より低い	透明背景のUIアニメやWeb用途
HEVC（H.265）※対応PCのみ	高圧縮で高画質、4K向き	・高画質のまま軽い・4Kに最適	・再生環境に依存・古い端末で再生不可	4K映像や高品質な映像制作

解像度・FPSの最適設定

録画の目的によって、最適な解像度とFPSは大きく変わります。（Playbackの設定は固定FPS or 実時間）
※ここでは例を紹介しているので参考程度にお願いします。また、Unityでは解像度が以下の通りに書かれていません。

用途	おすすめ解像度	おすすめFPS	理由・備考
SNS投稿（X / Instagram / TikTok）	1080×1920（縦） 1920×1080（横）	30fps	端末互換性が高く、容量も抑えられる。SNSで最も扱いやすい組み合わせ。
YouTube用ゲーム動画	1920×1080	60fps	視聴者が求める標準品質。アクションゲームは特に60fps推奨。
プロモーション動画（高品質）	2560×1440（2K）以上	30〜60fps	見栄え重視。録画負荷が高いためPCスペックと相談。
4K映像制作	3840×2160	30fps	HEVC など高圧縮コーデック推奨。60fpsは非常に負荷が高い。
UIアニメーション / 透明動画（WebM）	1920×1080	30fps	透明背景対応目的なら30fpsで十分。ファイルサイズも抑えられる。

Game ViewとTargeted Cameraの違い

Unity Recorderには録画方式が複数あります。特に重要な2種類を表で比較します。

項目	Game View	Targeted Camera
録画方式	Game Viewに映っている画面をそのまま録画	特定カメラ（Main Camera など）のレンダリング結果を直接録画
メリット	・見たまま録れる・カメラ設定が不要・とにかく簡単	・高画質・高FPSで安定・Game View 解像度に依存しない・純粋なレンダリング結果を保存できる
デメリット	・Editor の負荷でカクつきやすい・Game View の解像度に左右される	・設定に少し手間がかかる
向いている用途	手軽な録画 / デバッグ用キャプチャ	プロモーション動画 / 高品質映像制作