この記事について
この記事では、Unityで使用できるLight(ライト)の基本と使い方を解説します。ライトはゲーム内の雰囲気や見え方を大きく左右する要素で、種類や設定によって影の出方やパフォーマンスが変わります。この記事では、各ライトの種類、主なパラメータ、使い分けのポイントもまとめました。
この記事でわかること
- UnityのLightの種類(Directional / Point / Spot / Area)の違いと使い分け
- Lightのモード(Baked / Mixed / Realtime)の違いと設定方法
- ライティングによる影と明るさの調整方法
- パフォーマンスを意識したライティング最適化のテクニック
UnityのLightとは?
UnityのLightは、シーン内のオブジェクトを照らし、陰影を作り出す仕組みです。実際のゲームでは、単に明るさを確保するだけでなく、臨場感や雰囲気を演出する重要な役割を持っています。
UnityにおけるLightの種類と役割
Unityには4種類のLight(ライト)があります。
それぞれの特徴と用途を理解して使い分けることが大切です。
※ Area Lightはベイク専用です(Realtime不可)

ライトの種類 | 特徴 | 主な用途 |
---|---|---|
Directional | 無限遠から均一に光を当てる | 太陽光・昼間の演出 |
Point | 点から球状に光を放つ | ランプ・火・街灯など |
Spot | 円錐状に光を放つ | 懐中電灯・ステージ照明 |
Area(※2Dのみ) | 面から一方向に光を照らす | ネオン・パネル光源など |
Light(ライト)のモードと使い分け
モード | 特徴 | パフォーマンス | おすすめ用途 |
Realtime | 常に動的に影や明るさを計算 | 高 | 点滅・移動ライトなど |
Mixed | 静的オブジェクトにはベイク、動的にはリアルタイム | 中 | 主光源と移動キャラ両方があるシーン |
Baked | 影・明るさを事前に計算して固定 | 低(高速) | 室内や光の動かない背景 |
各ライトの基本設定とポイント
Directional Light(太陽光)
- Rotation(角度)で時間帯(朝・昼・夜)を調整
- Shadow Type:None / Hard / Soft
- Mode:Baked推奨(太陽が動かないなら)

Point Light(点光源)
- Range:光の届く範囲
- Intensity:光の強さ
- Mode:室内照明ならBaked、動く光ならMixedやRealtime

Spot Light(スポット)
- Angle:光の広がり
- Range / Intensity:Point Lightと同様
- 用途:ステージ照明・懐中電灯など(演出で使いやすい)

Area Light(面光源)
- Mode:Baked専用(GPU処理不要)
- 用途:看板やネオン、柔らかい面照明に最適

Light(ライト)追加方法
- Hierarchyを右クリック → Light → 種類を選択(例:Directional Light)
- すでにある初期ライトを編集してもOK
パフォーマンス最適化のポイント
- 動かないライトは必ずBakedに設定する
- 影が不要なライトはShadow TypeをNoneにする
- リアルタイムライトの数は最小限に
- Mobileなど負荷の高い端末ではSpotやPointの数を制限
まとめ
- Directional Lightは広域照明(太陽光)に使い、基本はBakedでOK
- Point / Spot Lightは演出用に活用、動くならMixedやRealtimeで調整
- Area Lightはベイク専用なので、背景や静的光源向け
- ライトのモードを正しく使い分けることで、美しさと軽さを両立できる
- Unityのライティングを理解して、見た目も動作も美しいゲームを作ろう!