Unityを開いたら、ウィンドウがたくさんあって「どこを触ればいいの?」と迷っていませんか?

最初はこの流れを覚えればOK

  • 選ぶ:Hierarchyで対象を選択
  • 調整する:Sceneで配置し、Inspectorで数値を変更
  • 確認する:Gameで動作を確認

素材はProject、エラーはConsoleで確認します。

この記事では、Unityエディタ(Unity Editor)の6つの基本ウィンドウと操作方法に加えて、おすすめレイアウトの考え方、配置の保存・戻し方まで紹介します。

Unityの導入がまだの場合は、先にUnity Hubのインストール方法を確認しましょう。

この記事の使用環境

掲載画像の使用環境はUnity Editor 2023.2.16f1です。画像は既存のものを使用しており、Unity 6で撮影した画面ではありません。バージョンやOS、選択しているレイアウトによって、メニュー名やボタンの位置が異なる場合があります。

操作説明はUnity公式マニュアルも参照して整理しています(資料確認:2026年9月29日)。利用中のバージョンで表示が異なるときは、記事末尾の公式資料から該当バージョンを選んで確認してください。

Unityエディタとは?Unity Hubとの違い

Unity HubはプロジェクトやUnityのバージョンを管理するアプリ、Unity Editorはゲームの中身を編集・実行するアプリです。Hubからプロジェクトを開いた後に使うのが、この記事で説明するエディタ画面です。

Unityエディタの画面構成と6つのウィンドウ

以下の画像は、各ウィンドウを見やすくするために配置を変更したものです。初期配置と違っていても、タブに書かれた名前を手がかりに探せます。

Unity Editorの画面構成の画像
ウィンドウ主な役割最初に使う場面
① Sceneシーンの見た目・配置を編集オブジェクトを移動する
② Gameカメラから見えるゲーム画面を確認Playで動作確認する
③ Hierarchyシーン内のオブジェクトを管理編集したい対象を選ぶ
④ Inspector選択対象の設定を編集位置やコンポーネントの値を変える
⑤ Project素材やファイルを管理画像・スクリプトなどを探す
⑥ Consoleログ・警告・エラーを確認うまく動かない原因を調べる

① Scene(シーン)ビュー

Sceneはオブジェクトを配置・編集する作業画面です。2D・3Dの表示を切り替えながら、プレイヤーには見えない角度からも配置を確認できます。Sceneの視点を動かす操作は、ゲーム内のCameraを動かす操作とは別です。

3ボタンマウスを使う場合は、次の操作から覚えると便利です。トラックパッドや設定によって操作は異なります。

  • マウスの中ボタンを押しながらドラッグ:視点を平行移動
  • マウスホイール:拡大・縮小
  • Alt(MacはOption)+左ドラッグ:対象の周りを回り込むように視点を回転(3D)
  • Hierarchyで対象を選択し、マウスポインターをScene上に置いてF:対象にフォーカス

② Game(ゲーム)ビュー

Gameはシーン内のCameraが描画したゲーム画面を確認する場所です。Sceneで見える範囲とGameに映る範囲は一致するとは限りません。上部のPlayボタンを押すと、ゲームを実行して操作や動きを試せます。

  • Free Aspect:Gameビューの大きさに応じた比率で表示。特定の解像度を指定する設定ではありません。端末に合わせて確認したいときは、比率・解像度の一覧から選びます。
  • Maximize on Play/Play Maximized:再生時にGameビューをエディタ内で最大化する設定。OS全体のフルスクリーンとは異なり、表示名はバージョンで変わります。
  • Stats:FPSや描画に関する統計を表示します。
  • Mute Audio:エディタでのテスト再生中の音をミュートします。
  • Gizmos:アイコンや補助線などのガイド表示を切り替えます。

③ Hierarchy(ヒエラルキー)ウィンドウ

Hierarchyには開いているシーン内のGameObjectが一覧表示されます。対象を選ぶ、名前を変える、複製する、親子関係を整理するときに使います。

  • 名前をクリック:対象を選択してInspectorに設定を表示
  • 名前をダブルクリック:Sceneで対象にフォーカス
  • オブジェクトを別のオブジェクトへドラッグ:親子関係を設定
  • 右クリックのメニュー:新しいオブジェクトを作成
  • ProjectにあるPrefabなどをドラッグ:シーンに配置

Projectにある素材そのものと、Hierarchyに配置したオブジェクトは別物です。素材を探したいときはProject、シーンに置いたものを選びたいときはHierarchy、と使い分けましょう。

④ Inspector(インスペクター)ウィンドウ

Inspectorは選択したオブジェクトやアセットの設定を確認・変更する場所です。GameObjectを選ぶと、Transformやスクリプトなど、その対象に付いているコンポーネントが表示されます。

  • Transform:Position(位置)・Rotation(回転)・Scale(拡大率)を調整
  • Add Component:スクリプトなどのコンポーネントを追加
  • Lock:別の対象を選んでも、現在のInspector表示を固定

下の画像はTransformコンポーネントのResetです。位置・回転・拡大率を初期値へ戻す操作であり、エディタのウィンドウ配置を戻す操作ではありません。意図せずオブジェクトを動かさないよう注意してください。

Unity InspectorのTransformコンポーネントをResetするメニュー

⑤ Project(プロジェクト)ウィンドウ

Projectは画像・モデル・音声・スクリプト・シーンなどのアセットを管理する場所です。Assets内をフォルダーで分けておくと、必要なファイルを探しやすくなります。

右クリックのCreateメニューから素材を新規作成できます。メニューの項目名はUnityのバージョンや導入パッケージによって異なります。ウィンドウを閉じた場合はWindow > General > Projectから開き直せます。既定ショートカットはWindowsのCtrl+5、MacのCommand+5です(割り当てを変更している場合はShortcutsで確認)。

⑥ Console(コンソール)ウィンドウ

Consoleはログ・警告・エラーを確認する場所です。スクリプトのメソッド内にDebug.Log(“メッセージ”);と書くと、その処理が実行されたときにメッセージを出力できます。

ログ・警告・エラーの各フィルターで表示を絞り込み、メッセージを選ぶと詳細を確認できます。Clearは表示されたログを整理するための操作で、エラーの原因を修正する機能ではありません。コンパイルエラーなど、Clearで消えないメッセージもあります。

最初に覚えるUnityエディタの基本操作

視点の移動とオブジェクトの移動は別

Sceneでマウスをドラッグして見回しても、オブジェクトのPositionは変わりません。一方、移動ツールの矢印をドラッグしたり、InspectorのPositionを変えたりすると、オブジェクト自体が移動します。

「見えなくなっただけかな?」と思ったら、まずHierarchyで対象を選択してFでフォーカスしましょう。位置をむやみに書き換えず、視点の問題か配置の問題かを切り分けられます。

選択→位置の調整→シーン保存を試す

練習:Cubeを選んで、動かして、保存する

  1. Playモードを停止しておきます。練習用の3DシーンでHierarchyを右クリックし、3D Object > Cubeを作成します。
  2. HierarchyでCubeを選択します。InspectorにTransformが表示されることを確認します。
  3. SceneをクリックしてWで移動ツールに切り替え、矢印をドラッグします。InspectorのPositionの値が変わることも見てみましょう。
  4. File > Saveでシーンを保存します。初めて保存するときは保存先とシーン名を指定します。

この練習では、まず「対象を選ぶ場所」と「値を変える場所」のつながりが分かればOKです。Gameに映らない場合は、後述のCameraの確認も試してください。

Play・Pause・Stepの違いと再生中の注意

  • Play:ゲームのテスト実行を開始/停止する
  • Pause:実行中のゲームを一時停止/再開する
  • Step:一時停止中に1フレームずつ進めて状態を見る

注意:再生中の変更と保存する編集を分ける

Play中にシーン内のオブジェクトへ加えた変更は、通常、停止すると元に戻ります。位置調整などを残したい場合は、停止後の編集モードで設定し、シーンを保存してください。ただし、スクリプトファイルやアセット自体への変更まで、すべてが自動で元に戻るわけではありません。

Scene・Game・Inspectorを行き来しやすくする

レイアウトは一つに決める必要はありません。まずはSceneを広く取り、HierarchyとInspectorをすぐ確認できる配置を試してみましょう。素材を多く使う作業ではProject、動作確認ではGameやConsoleの見やすさも大切です。

下の画像は、このブログで紹介しているレイアウト例です。画面サイズや作業内容に合わせ、自分が使いやすい構成に調整してください。

Unity Editorのおすすめ画面レイアウトの画像
  • 配置作業が中心:Sceneを広めにし、HierarchyとInspectorを見える位置へ
  • 動作確認が中心:SceneとGameを並べ、Consoleも確認できるようにする
  • ノートPCなど画面が狭い場合:SceneとGameを同じ領域のタブにして切り替える

ウィンドウのタブをドラッグして移動する

「Scene」「Game」などのタブ部分をドラッグすると、ウィンドウを移動できます。別の領域へ重ねて表示される配置ガイドを確認し、目的の位置で離します。同じ場所にまとめるとタブ切り替え、端に配置すると分割表示にできます。

使いやすい配置を名前付きで保存する

配置が決まったら、LayoutメニューのSave Layoutで名前を付けて保存します。掲載画像の環境ではWindow > Layoutsから操作します。メニューの場所や表記が違う場合は、エディタのLayoutメニューを探してください。

Unity Editorのレイアウトの保存の画像

「配置作業用」「テスト用」など、用途が分かる名前にしておくと切り替えやすくなります。レイアウト保存はウィンドウ配置の保存で、シーンやプロジェクトのバックアップではありません。

レイアウトを戻す・消えたウィンドウを再表示する

崩れた配置はDefaultや保存済みレイアウトへ戻す

ウィンドウを動かしすぎた場合は、まずLayoutメニューでDefault、または自分で保存したレイアウトを選び直します。下の画像はDefaultを選ぶ操作例です。

Unity Editorのレイアウトのリセットの画像

Defaultの読み込みとReset All Layoutsは同じ操作ではありません。Reset All Layoutsはレイアウト全体を初期状態へ戻すため、カスタムレイアウトの変更が失われる可能性があります。通常の配置変更では、まず保存済みレイアウトの読み込みで戻せるか確認しましょう。

InspectorやProjectが消えたときはWindowメニューから開く

タブを閉じただけなら、レイアウト全体をリセットする必要はありません。対象のウィンドウを開き直して、好きな場所へ配置し直せます。

消えたウィンドウを開き直す場所

  • Inspector:Window > General > Inspector
  • Project:Window > General > Project

別のタブの裏に隠れていないかも確認しましょう。メニュー名が異なる場合は、利用中バージョンのWindowメニュー内でウィンドウ名を探してください。

選択してもInspectorが変わらないときはLockを確認

Inspectorは表示されているのに別のオブジェクトへ切り替わらない場合、右上のLock(鍵アイコン)が有効になっていることがあります。固定が不要なら解除し、Hierarchyで対象を選び直してください。

よく使うショートカットと確認方法

以下は既定設定を前提にした基本操作です。文字入力中やGameビューでゲームを操作中など、フォーカスのある場所によって反応が変わります。

操作WindowsMac
移動ツールWW
回転ツールEE
拡大・縮小ツールRR
選択対象へフォーカス(Scene上)FF
選択対象を複製Ctrl+DCommand+D
Projectウィンドウを開くCtrl+5Command+5

効かない場合やPlay・Pause・Stepの割り当てを確認したい場合は、WindowsではEdit > Shortcuts、MacではUnity > Shortcutsを開きます。コマンド名を検索し、現在のプロファイルに割り当てられたキーを確認してください。無理に覚えず、最初は画面のボタンから操作しても大丈夫です。

Unityエディタでよくある疑問

Sceneでは見えるのにGameに映らないのはなぜ?

SceneとGameは、見ているカメラが違うためです。まずHierarchyでMain CameraなどのCameraを選び、位置・向きや映す範囲を確認します。Sceneの視点だけを動かしても、Gameの映り方は変わりません。

それでも映らない場合は、対象が非アクティブになっていないか、CameraのCulling Maskで対象のレイヤーが除外されていないかも確認しましょう。

Playを止めたら編集内容が戻った。保存できていない?

Play中に変更したシーン内のオブジェクトの状態が、停止時に戻るのは通常の動作です。残したい値を控えてから停止し、編集モードで入力し直してシーンを保存します。再生中の実験と、保存するための編集を分けて進めましょう。

まとめ:まずは選択・調整・確認の流れを覚えよう

Unityエディタは、Hierarchyで選択→Scene/Inspectorで調整→Gameで確認という流れから使い始めると理解しやすくなります。素材はProject、困ったときのログはConsoleで確認しましょう。

レイアウトに迷ったら、作業しやすい配置を名前付きで保存しておくと安心です。ウィンドウを閉じた場合はWindowメニューから開き直し、配置全体を戻したい場合はDefaultや保存済みレイアウトを選びます。

次はオブジェクトの位置・回転・拡大率を詳しく扱うTransformの使い方とWorld/Localの違いへ進むと、Inspectorでの設定がさらに分かりやすくなります。

参考:Unity公式マニュアル