Unityでオブジェクトを動かすとき、ワールド座標とローカル座標を適切に使い分けることが重要です。
- オブジェクトを親の位置を基準にして移動したい！
- 回転後のオブジェクトをローカル軸で移動したい！
transform.positionやtransform.localPositionを理解すると、正確なオブジェクト制御が可能になり、意図したとおりにキャラクターやカメラを動かすことができます！ この
記事では、グローバル座標・ローカル座標の違い、移動・回転・スケールの設定方法、スクリプトでの操作方法まで詳しく解説します！
この記事でわかること
- WorldとLocalの違い
- 移動（position・localPosition）の使い分け
- 回転（rotation・localRotation）の使い分け
- スケール（Scale・localScale）の使い分け
Transformの使い方（World、Local）
Worldとは、シーンの基準となる点(0,0,0)からの絶対値のことです。
Localとは、親オブジェクトを基準とした基準系（相対値）のことです。
※ この他にも以下のサイトを参考にしてください。
World vs Localのスクリプトの書き方
| 操作 | ワールド | ローカル |
|---|---|---|
| 移動 | transform.position | transform.localPosition |
| 回転 | transform.rotation | transform.localRotation |
| 拡縮 | transform.Scale | transform.localScale |
World座標とLocal座標の使い分け
World座標で移動（絶対移動）
//ワールド全体の座標基準で動かす
transform.position = new Vector3(0, 1, 0);Local座標で移動（相対移動）
// 親の座標を基準として動かす
transform.localPosition = new Vector3(0, 0, 1);World回転とLocal回転の使い分け
World角度で回転（絶対回転）
// オブジェクトを Y 軸（上向き）に 90° 回転
transform.rotation = Quaternion.Euler(0, 90, 0);Local角度で回転（相対回転）
// 親の向きを基準に Y 軸 90° 回転
transform.localRotation = Quaternion.Euler(0, 90, 0);Scaleの違い
親の影響なしにScaleを変更
// 直接スケールを 2 倍にする（親の影響なし）
transform.Scale = new Vector3(2, 2, 2);親の影響を考慮した最終Scaleを取得
// スケールを 2 倍にする（親が2倍にしていたら絶対Scaleでは4倍することになる）
transform.localScale = new Vector3(2, 2, 2);Transformの座標変換
TransformPoint()（ローカル座標 → ワールド座標）
Vector3 worldPos = gameobject.transform.TransformPoint(gameobject.transform.localPosition);InverseTransformPoint()（ワールド座標 → ローカル座標）
Vector3 localPos = gameobject.transform.parent.InverseTransformPoint(gameobject.transform.position);まとめ
・ワールド（position、rotate、scale）はシーン全体の基準！
・ローカル（localPosition、localRotate、localScale）は親オブジェクトの基準！
・ローカル→ワールドはTransformPoint
・ワールド→ローカルはInverseTransformPoint
